令和2年10月12日(月)のGold-TV netは、コモディティーインテリジェンスの近藤雅世さんが金と原油について今週の展望と注目ポイントを、独自の視点で徹底的に解説します。
なぜ、需給の話しを毎回するのか?
はじめに商品価格における需給分析の重要性について説明申しあげます。
商品の価格は、主に、その商品の需要と供給の関係で決まります。
主にと書いたのは、金の価格は、金の需給以外に、世界の経済情勢、株価や為替の動き、金利の動きなど、いわゆる金融情勢の変化に影響を受けることがあるためです。
それでも過去の金価格は、金の需要の動きに0.83の相関係数で正の相関をしており、時期によって例外や強弱はあるとしても、需要の変化に大きく価格は影響を受けています。
この金と原油の解説においては、しばしば、月間や週間の需給状況が述べられ、あまり変わり映えがしないと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、価格の予測を行うには、そうした地道な需給分析をせざるを得ないと思っています。
週間や日次の動きはほとんど大きな変化は見られませんが、その集積として月次や年次の変化があり、そうした長期予想は、短期の動きの変化の先にあるものと予測できるものと思っています。
だから、変わり映えのしなさそうに見えるデータの差をこまめに追っていく必要があると思っています。
第3四半期の金需給から見る金価格
- 9月の金ETF残高が1000トンを超えた。
- 第4四半期の金価格予測
- 8月の政府保有金は今年初めて減少・過去5回目
- 今年ドルインデックスは1割下落している。
ブレントとWTI原油価格の値差が縮小した理由
- 今年の冬は昨年より寒くなる
- 米国の原油生産量は日量1100万バレル前後で停滞する。
- 世界の原油需要は来年は回復する。
- ブレント原油とWTI原油価格の値差が縮小
- 米国の石油天然ガス掘削稼動リグ数が増加に。
- リビアの生産が回復過程
【出演者】
- 解説:近藤雅世(コモディティーインテリジェンス代表)
大阪取引所「北浜投資塾」に公開されている「金の基礎知識」に近藤雅世が講師として出演しています。
『金の基礎知識』北浜投資塾 - 大阪取引所(日本取引所グループ)
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/tag/15.html
日経電子版特設サイト「コモディティー投資の魅力」
https://ps.nikkei.co.jp/ose2020/index.html
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