2023年8月21日のGold-TV netは、コモディティーインテリジェンスの近藤雅世さんが今週の展望と注目ポイントを、独自の視点で徹底的に解説します。
【金】外貨準備の金を再評価すれば国家財政は安泰
- 平清盛と金
- 直近の金価格
- FRBは未だインフレを懸念している
- 中国金融膨らむ火種
- 6月の政府保有金はネット買い
- ドイツ中央銀行財政赤字も金を再評価すれば黒字
<ChatGPTによる要約>
- ドイツ中央銀行は、毎年12月31日に、ロンドン金市場での金の平均価格を基にして、金の再評価を行う。この再評価によって、中央銀行のバランスシートに金再評価勘定と呼ばれる項目が作られる。
- 金再評価勘当は、中央銀行が保有する金の数量と、再評価後の金の価値との差額を示す。この差額は、中央銀行の純資産に加算される。
- 例えば、2022年12月31日にドイツ中央銀行が保有していた金は3,362トンであった。この時点での金の平均価格は1,877.6ドル/トロイオンスであった。したがって、ドイツ中央銀行の金の再評価後の価値は6,314億ドル(約66兆円)であった。
- 一方、2021年12月31日にドイツ中央銀行が保有していた金は3,362トンであり、その時点での金の平均価格は1,769.6ドル/トロイオンスであった。したがって、ドイツ中央銀行の金の再評価後の価値は5,949億ドル(約62兆円)であった。
- このように、2022年には金の価格が上昇したことによって、ドイツ中央銀行の金再評価勘定は365億ドル(約4兆円)増加したことになる。これは、同行の純資産にプラスされることになる。
- ドイツ中央銀行は、このようにして金を再評価することで、バランスシートを現実的なものにするとともに、金融危機やインフレなどのリスクに対する緩衝材として利用することができると考えている。
【白金】GMも水素燃料電池を開発&インパラプラチナが▲88%減益
- 直近のプラチナ価格
- GMも水素燃料電池を開発
- Impala Platinum社の23年度の業績は低迷
<ChatGPTによる要約>
- GMが大型商用車用途に使用されるハイドロテック水素燃料電池技術の開発を進めている。
- 水素燃料電池技術は石油燃料車に比べて環境に優しく、コスト効率も高いという利点がある。
- ハイドロテック・パワー・キューブというモジュール式のH2燃料電池システムも開発しており、定置用電源にも応用できる。
- 第0世代から第2世代までの水素燃料電池技術の進化過程を示し、プラチナ使用量が80グラムから20グラムまで減少した。
- 貴金属コストの削減は、水素燃料電池技術の普及に貢献すると考えられる。
- インパラ・プラチナ社が23年度の減益見通しを発表し、基本利益とヘッドライン利益の両方が▲80%台に減少すると予想される。
【原油】中国、ロシア産原油の購入が増加
- 直近の原油価格
- 中国の石油精製設備は、23年上半期の原油処理量と輸入量が増加
- 米国の石油需要には未だ顕著な伸びは見られない
- 米国の原油生産は緩やかな増加傾向
<ChatGPTによる要約>
- 中国は2023年上半期に過去最高の原油処理量と輸入量を記録し、その多くをロシア、イラン、ブラジル、米国から調達した。
- 中国はロシアがウクライナに侵攻した後、ロシアからの原油輸入量を増やし、ロシアが中国最大の原油輸入源となった。
- 中国は5月と6月に米国産の軽質油の輸入を増やしたが、米国の石油需要には未だ顕著な伸びは見られない。
- 米国の原油生産は緩やかな増加傾向である。
【出演者】
- 解説:近藤雅世(コモディティーインテリジェンス代表)
- MC:古川浩之(商取フォーラム代表)
近藤雅世氏のコモアイレポート(初回30日間は無料で配信)
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大阪取引所「北浜投資塾」に公開されている「金の基礎知識」に近藤雅世が講師として出演しています。
『金の基礎知識』北浜投資塾 - 大阪取引所(日本取引所グループ)
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/tag/15.html
日経電子版特設サイト「コモディティー投資の魅力」
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