2024年2月26日のGold-TV netは、コモディティーインテリジェンスの近藤雅世さんが今週の展望と注目ポイントを、独自の視点で徹底的に解説します。
【金】2024年1月の金ETFは資金流出が継続~利下げ後ずれで金価格は横這いか?
- 武田信玄の金
- 直近の金価格
- 2024年1月の世界の金ETF残高:米国と欧州は減少
- 短期的な金価格の見通し
- 2024年1月の世界の金ETFは、継続的な資金流出が続いた。
- 資金流出は北米のファンドが主導し、8ヵ月連続の減少となった。
- 金価格の後退や主要中央銀行の利下げ観測後退が、投資家の金ETFへの関心を薄れさせた。
- 世界の金ETFの総保有量は51トン減の3,175トンとなり、総資産も2%減少した。
- 北米のファンドは3ヵ月ぶりに23億ドル減少し、地元投資家の金への意欲も低下した。
- 欧州のファンドも8ヵ月連続で減少したが、減少幅は大幅に縮小した。
- アジアのファンドは11ヵ月連続で増加したが、金価格の低迷と相まって保有量が減少した。
- 世界全体では低コスト金ETFが8カ月連続で流出し、取引活動も低調だった。
- 金市場全体では取引量が増加したが、ファンドのネットロングは減少した。
- 金価格の短期的な見通しは、市場の動向や利下げの可能性によって変動する見通し。
【白金】水素ステーションの急増とプラチナ需要
- 直近のプラチナ価格
- 欧州に水素スタンドが265カ所設置・世界で921カ所+12%増加
- プラチナは水素製造装置と、燃料電池に使われる素材として注目される
- ロシアに対する新たな制裁措置発表
- 2023年末現在、世界には921カ所の水素ステーションが稼働し、前年比で13%増加。
- 欧州では、大型車部門の排出ガス削減目標達成のため、水素ステーション・ネットワークの構築が進む。
- 水素ステーションの設置基準が進展し、2035年までに排出ガスゼロの車の数を増加させる。
- プラチナは水素製造装置や燃料電池車の素材として重要であり、需要が今後増加する見込み。
- 米政府はロシアに対する大規模な対応措置を発表し、石油販売などには慎重な姿勢を示している。
【原油】パナマ運河と石油輸送~干ばつからの回復と船舶の動向
- 1月パナマ運河を経由する米国の石油輸送が回復
- OPECプラス、原油減産を4~6月まで延長へ
- 1月のパナマ運河を通過する船舶がわずかに増加し、米国のエネルギーフローも回復した。
- パナマ運河の水位が低下し、干ばつの影響で船舶の通行が制限されていたが、水位の上昇により回復。
- 米国産LPGやエタンの輸送量が増加し、パナマ運河を通る船舶数が増加。VLGCの航海も増加。
- 燃料費の上昇や船舶の選択した代替航路の延長により、船舶の通行に影響を与えた。
- OPECプラスは石油供給の減産措置を延長する見通しであり、原油価格にも影響が出る可能性がある。
【出演者】
- 解説:近藤雅世(コモディティーインテリジェンス代表)
- MC:古川浩之(商取フォーラム代表)
近藤雅世氏のコモアイレポート(初回30日間は無料で配信)
http://commi.cc/service/index.html
大阪取引所「北浜投資塾」に公開されている「金の基礎知識」に近藤雅世が講師として出演しています。
『金の基礎知識』北浜投資塾 - 大阪取引所(日本取引所グループ)
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/tag/15.html
日経電子版特設サイト「コモディティー投資の魅力」
https://ps.nikkei.co.jp/ose2020/index.html
【資料のダウンロードができます】
パソコンの場合は動画を再生中に視聴者がプレーヤーにカーソルを合わせたとき、
モバイルの場合は(仕様上YouTubeアプリのみ)プレーヤーコントロールが表示されているときに、動画の右上にカードアイコンが表示されます。
アイコンをクリックすると、セミナー資料のダウンロードリンクが右横(モバイル端末を縦向きにしている場合は動画プレーヤーの下)に表示されます。