2024年3月25日のGold-TV netは、コモディティーインテリジェンスの近藤雅世さんが今週の展望と注目ポイントを、独自の視点で徹底的に解説します。
【金】金のボラティリティーはいつも低い
- 織田信長と金
- 直近の金価格
- 3月22日時点のFED Watchの予想政策金利
- 中国は金価格のコントロールを西側から奪った
- 3月22日のCMEにおけるFED Watchでは、5月1日のFOMCでは87.5%の投資家が利下げはないと回答している。
- 6月12日は66.4%と3分の2の投資家が利下げがあると予想し、7月31日のFOMCでは87.9%の投資家が利下げを予想。
- 中国人民銀行と民間部門の金需要が増加し、金価格のコントロールが欧米から中国に移っている。
- 中国の中央銀行は過去最高の金を購入しており、金市場に影響を与えている。
- 欧米の機関投資家は金価格の上昇に伴いETFを売却している。
- 英国とスイスの金輸入量が減少しており、アジア向けの輸出が増加している。
- 中国人民銀行の金購入量が増加し、金価格に影響を与えている。
- 金価格の上昇に伴い、ドルは安くなり、中国人民銀行がドルから金への転換を加速している。
【白金】プラチナの多様な用途と需要
- 直近のプラチナ価格
- プラチナの薄膜コーティング用需要
- ジェネレーティブ人工知能(AI)市場は急成長し、2022年の400億米ドルから、次の10年間で約1兆3,000億米ドルに拡大する見込み。
- AIアプリケーションの拡大は、半導体の需要増加につながっており、半導体はデータ処理や保存、感知、移動などの機能を実現する小さな電子デバイスである。
- AIに使用される半導体からの収益は、2022年の約440億米ドルから2027年には1,200億米ドルに増加する見込み。
- プラチナ需要がAIと半導体の普及から恩恵を受けると、メタルズフォーカスが考えており、スパッタリング技術によってプラチナ合金を使用することが重要視されている。
- スパッタリングは再現性が高く、研究開発から生産バッチまでスケールアップが可能であり、微細な薄膜を形成することができる。
- 薄膜技術は、エレクトロニクス分野の発展に役立ち、高価な材料や希少な材料を少量使用するため、材料やコストの節約に貢献している。
- 半導体産業では、プラチナの導電性と安定性が重要視され、プラチナ・スパッタ・ターゲットが使用されている。
- プラチナスパッタリング・ターゲットは、AIなどのセンサー用途にも使用され、センサーとAIモデルを組み合わせることでデータ量を減らすことが可能。
- プラチナ薄膜センサーは、バッテリーの温度管理やスマートウォッチなどのウェアラブル市場での使用が広がっており、センサーの製造に使用されている。
【原油】当面4カ国が石油供給増加の大半を占める可能性
- 米国における石油企業の買収合併が2012年以来最大に
- インドがロシア産原油の輸入停止
- 2023年、原油・天然ガス探査・生産(E&P)企業のM&A支出は2340億ドルに増加し、2012年以来の最大額になった。
- 米国の石油企業の統合が以前のトレンドに戻ったことを示唆している。
- M&A支出には、企業の合併と資産買収の両方が含まれる。
- エクソンモービルとシェブロンによる大規模な買収が注目されており、これらの取引は実質ベースで最大となる見込み。
- インドの石油企業は、米国の制裁対象となったロシアの海運企業による原油輸送を停止した。
- インドはロシア産原油の主要な輸入国の1つであり、この動きはロシア経済に打撃を与える可能性がある。
- 米政府はロシアの制裁を強化し、原油輸出からの収入を減らすため、制裁対象の企業を特定している。
【出演者】
- 解説:近藤雅世(コモディティーインテリジェンス代表)
- MC:古川浩之(商取フォーラム代表)
近藤雅世氏のコモアイレポート(初回30日間は無料で配信)
http://commi.cc/service/index.html
大阪取引所「北浜投資塾」に公開されている「金の基礎知識」に近藤雅世が講師として出演しています。
『金の基礎知識』北浜投資塾 - 大阪取引所(日本取引所グループ)
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/tag/15.html
日経電子版特設サイト「コモディティー投資の魅力」
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