2024年6月3日のGold-TV netは、トーキョートレーダーズタイムズの小針秀夫さんが今週の展望と注目ポイントを、独自の視点で徹底的に解説します。
【金】金価格の上昇の原動力~中央銀行の買い
- 金価格上昇の主因は、中央銀行による購入。
- 他の要因として、世界的な超インフレ、米国の金融緩和、国際的な有事などが挙げられる。
- 中央銀行の金購入シェアは2010年の2%から2023年には22%に増加。
- リーマンショックやユーロ危機、新型コロナウイルスの影響でドルやユーロの信頼が低下。
- 通貨供給量の増加により通貨価値が減少、金への資産シフトが進む。
- ドルの信認低下が通貨以外の投資先への資金移動を促進。
- 個人投資家は株や金を購入するが、金価格の高騰により一部は控えめに。
- 中央銀行などの公的機関は引き続き金を購入。
- ゴールドマン・サックスは金価格が2024年末までに14%上昇し、2700ドルに達すると予想。
- 修正安の見込みもあるが、長期的な上昇トレンドは継続と予測。
【白金】深刻なプラチナ不足と強気な相場フォーキャスト
- ジョンソン・マッセイ(JM)が2024年のプラチナ需給統計を発表。
- 供給は218.2トン、需要は236.8トンで、18.6トンの不足が予測される。
- これにより、2023年に続き2年連続のプラチナ不足となる。
- 2024年の鉱山生産は176.7トンで、前年より3.4トン減少。特に南アフリカの電力不足が影響。
- 自動車触媒の需要は102.7トンと高水準を維持。
- 中国の新興EVメーカーの経営破綻が相次ぐ。
- テスラの株価が急落し、世界的なEV市場の減速懸念がある。
- トヨタが2023年度決算で過去最高の営業利益を達成。
- トヨタ、スバル、マツダはカーボンニュートラル実現に向けて新エンジン開発を宣言。
- ゴールドマン・サックスは2024年も堅調な需要を予測し、プラチナ価格の上昇を見込む。
- コモディティのトータルリターンは年初から13%に達し、年末までに18%まで上昇する見通し。
【出演者】
- 解説:小針秀夫(トーキョートレーダーズタイムズ代表)
【お知らせ】
大阪取引所「北浜投資塾」に公開されている「ゴムの基礎知識」に小針秀夫が講師として出演しています。
『ゴムの基礎知識』北浜投資塾 - 大阪取引所(日本取引所グループ)
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/tag/20.html
■小針秀夫氏の商品マーケット解説番組『コモディニュース』
https://www.youtube.com/channel/UCuQ-Cn-wn3Fg8429D1h5GGA/
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