【金】7月の金市場動向~史上最高値更新とその後の展望 【白金】日本の水素基本戦略 【原油】米国のバイオ航空燃料生産能力の拡大

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2024年8月19日のGold-TV netは、コモディティーインテリジェンスの近藤雅世さんが今週の展望と注目ポイントを、独自の視点で徹底的に解説します。

 

 

コンテンツ

【金】7月の金市場動向~史上最高値更新とその後の展望

  • 直近の金価格
  • 7月の金市場は?

 

 

  • 7月の金価格動向:6月の小幅下落に続き、7月は月間で力強い上昇を記録し、1オンスあたり+4%高の2,426米ドルで終えた。
  • 月半ばに史上最高値を更新した後、月末にかけて小幅に下落。
  • 日本円建ての金価格:キャリートレードの巻き戻しにより、日本円建ての金価格は上昇しなかった唯一の主要通貨。
  • 金価格の要因:10年物国債利回りの低下と米ドル安が金価格の上昇に寄与。
  • COMEX先物の建玉増加がネットロングの増加を上回り、比率が低下。
  • 8月の見通し:日銀の利上げ、デレバレッジ、弱い米雇用統計などが株価指数に影響。
  • ジャクソンホール、米選挙、ハイテク業績が金価格に影響を与える可能性。
  • 投資家の関心:金はポートフォリオを保護するために重要な役割を果たしている。

 

 

【白金】日本の水素基本戦略~カーボンニュートラルへの道

  • 直近のプラチナ価格
  • 日本の水素基本戦略
  • CHAT GPTによる水素に関連する企業

 

 

  • 経緯:2017年:世界最初の水素国家戦略「水素基本戦略」策定。
  • 2020年5月:2050年にカーボンニュートラル宣言。
  • 第6次エネルギー基本計画では、2030年度の電源構成の1%程度を水素・アンモニアで賄う。
  • カーボンニュートラル宣言:2兆円のグリーンイノベーション基金のうち約8,000億円が水素関連技術に充てられた。
  • ロシアによるウクライナ侵攻の影響:ロシアからのエネルギー依存をフェーズアウトし、水素の現実味が増した。
  • グリーントランスフォーメーション(GX):エネルギー安定供給、経済成長、脱炭素を同時に実現することを目指し、官民で150兆円超のGX関連投資を引き出す方針。
  • 水素・アンモニアのサプライチェーン構築:技術開発から商用投資への移行を迎え、水素社会の実現が国家の競争力を左右する。
  • 世界の水素市場:2050年までに年間2.5兆ドルの収益と3,000万人の雇用創出が予測されている。
  • 国内水素製造:再生可能エネルギーからの水素製造が重要であり、国内製造ポテンシャルを最大限生かす必要がある。
  • 需要面での取り組み:発電分野: 水素・アンモニアの利用でエネルギーの安定供給と脱炭素を実現。
  • 燃料電池:多様な用途で利用され、燃料電池技術の産業化とコストダウンを目指す。
  • 水素関連企業:トヨタ自動車、ENEOS、岩谷産業、三菱重工業、Air Liquide、Plug Powerなどが水素事業を展開。

 

 

【原油】米国のバイオ航空燃料生産能力の拡大・カナダ産原油が米国にとってますます重要に

  • 直近の原油価格
  • 米国バイオ航空燃料の生産能力は拡大へ
  • カナダの原油は米国にとってますます重要になってきた

 

 

  • 生産能力の増加:米国のバイオ航空燃料(SAF)の生産能力は、2024年には日量約2,000バレルから日量3万バレルに増加する可能性がある。
  • フィリップス66のロデオ・リニュード・プロジェクトでは、今夏から最大日量1万バレルのSAFが生産される予定1。
  • ダイヤモンド・グリーン・ディーゼルのポート・アーサーSAFプロジェクトでは、年末までに日量1万5,000バレルのSAFが生産される見込み1。
  • SAFの特徴:SAFは石油代替ジェット燃料であり、農産物や廃棄物を原料として生産される1。
  • SAFへの投資は、米国環境保護庁の再生可能燃料基準(RFS)、連邦税控除、各州のプログラムや税控除により増加している1。
  • ホワイトハウスは2050年までに米国の航空燃料需要を100%SAFで満たす目標を設定している1。
  • 生産データ:SAFの生産データは「石油供給月報」の「その他のバイオ燃料」のカテゴリーに含まれている1。
  • その他のバイオ燃料には、再生可能ヒーティングオイル、再生可能ナフサ、再生可能プロパン、再生可能ガソリンなどが含まれる1。
  • 原油輸入の増加:米国の原油輸入の60%がカナダ産であり、2013年の33%から上昇した2。
  • カナダから米国への原油輸入は、2013年から2023年まで毎年平均4%増加している2。
  • 生産と輸送:カナダの原油生産量は日量460万バレルで、米国の石油精製設備の多くはカナダの重質油を扱うように設計されている2。
  • カナダのパイプライン容量は増加しており、2024年5月にはトランス・マウンテン拡張プロジェクトが稼動し、カナダ太平洋岸へのパイプライン容量が3倍近くに増加した2。
  • 市場への影響:カナダの原油生産量はパイプライン容量の伸びを上回っており、WCSの価格はWTIより大幅に割安な水準で推移している2。
  • カナダの石油企業は、パイプラインよりもコストの高い鉄道輸送を利用している。

 

【出演者】

 

近藤雅世氏のコモアイレポート(初回30日間は無料で配信)
http://commi.cc/service/index.html

 

大阪取引所「北浜投資塾」に公開されている「金の基礎知識」に近藤雅世が講師として出演しています。

『金の基礎知識』北浜投資塾 - 大阪取引所(日本取引所グループ)
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/tag/15.html

 

日経電子版特設サイト「コモディティー投資の魅力」
https://ps.nikkei.co.jp/ose2020/index.html

 

 

【資料のダウンロードができます】

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