2024年9月9日のGold-TV netは、コモディティーインテリジェンスの近藤雅世さんが今週の展望と注目ポイントを、独自の視点で徹底的に解説します。
【金】8月の金市場は、ほぼすべての主要通貨で上昇~米ドル安にもかかわらず、最高値を更新した要因とは
- 直近の金価格
- 近代の金の歴史① 金本位制度 ①
- 米就業者8月14.2万人増、予想下回る 失業率4.2%に低下
- 8月の市場 by World Gold Council
- 米労働省が発表した8月の雇用統計によると、非農業部門の就業者数は前月から14万2000人増加。
- 就業者の増加は市場予想の16万人を下回った。
- 失業率は4.2%に低下し、予想通りの結果となった。
- 6月と7月の就業者数はそれぞれ下方修正された。
- 平均時給は前月比0.4%上昇し、市場予想の0.3%を上回った。
- 前年同月比では平均時給が3.8%上昇。
- 米連邦準備理事会(FRB)の利下げシナリオに対する市場の期待が高まった。
- 米債券市場では2年債の利回りが低下し、ドル安・円高が進行。
- 企業の求人件数は減少傾向にあり、政府部門の割合が増加。
- 失業者1人あたりの求人件数は1.07件とピークから半減。
- FRBは9月18日のFOMCで利下げを開始する見通し。
- 7月の力強い上昇に続き、8月も金は3.6%上昇し、2,513米ドル/オンスで終えた。
- 8月20日には史上最高値を更新したが、月末にはわずかに下落。
- 8月の金は、米ドル安にもかかわらず、ほぼすべての主要通貨で上昇。
- World Gold Councilのゴールド・リターン帰属モデル(GRAM)によると、金は米ドルの大幅下落とFRBの利下げ示唆による10年債利回りの低下で上昇。
- 現在のマクロ環境は矛盾する経済データが多く、読みづらい。
- 米国の重要な選挙が不確実性を高め、オプション市場でのヘッジや投機が増加。
- 世界的にはGDP成長率が2.5%で推移し、総合PMIはプラスを維持。
- 米国の総合PMIは緩やかに拡大し、小売売上高も好調。
- 失業率は7月に4.3%へ急上昇し、ローンの延滞も増加。
- 投資家は金をイベントリスクに対するヘッジと見なし、金利低下の受益者と位置付けている。
- 中国の景気減速が続く一方、インドのETF需要が回復し、欧米のETFの資金流入も増加。
【白金】水素社会登場~水素産業が次世代の産業として大きな投資機会を提供する可能性
- 直近のプラチナ価格
- 現在は未だ萌芽でも、将来大きくなると思われる産業の一つは
- 水素産業である
- 現在の燃料電池の製造コストは高い。しかし量産効果が表れれば
- コストは低減する:BMW、28年に燃料電池車販売 トヨタと
- 水素で全面提携
- 日本の水素産業には何があるか?
- 株式投資で大きな収益を上げるには、将来有望な企業に早期に投資することが重要。
- 水素産業は将来有望な産業の一つとされている。
- IPCCの報告書によれば、地球の気温は過去130年間で0.85℃上昇。
- CO2排出を抑制しなければ、今世紀末には最大4.8℃上昇する見込み。
- 1997年の京都議定書では、中国と米国が参加せず、削減義務を負う国は限られていた。
- 2015年のパリ協定では、すべての国が削減目標を提出し、世界全体で取り組むことが合意された。
- 日本は2030年度までに温室効果ガス排出量を2013年度比で26%削減する目標を提出。
- CO2排出量を削減するためには、化石燃料の使用量を減らす必要がある。
- 水素エネルギーは環境に優れ、CO2を排出しない。
- 水素は地球上に豊富に存在し、エネルギーセキュリティーの問題がない。
- 日本は水素利用技術で世界の最先端を走っている。
- BMWとトヨタが水素燃料電池車(FCV)の開発で全面提携。
- 水素製造装置には、水蒸気改質法と電気分解法がある。
- 水素製造装置は燃料電池、工業用途、ロケット燃料などで利用されている。
- 水素産業は今後の脱炭素化に向けた重要な取り組みとして期待されている。
- 水素製造装置メーカーには多くの企業が参入している。
- 水素産業は次世代の産業として大きな投資機会を提供する可能性がある。
【出演者】
- 解説:近藤雅世(コモディティーインテリジェンス代表)
- MC:山本郁(フリーアナウンサー)
近藤雅世氏のコモアイレポート(初回30日間は無料で配信)
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大阪取引所「北浜投資塾」に公開されている「金の基礎知識」に近藤雅世が講師として出演しています。
『金の基礎知識』北浜投資塾 - 大阪取引所(日本取引所グループ)
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日経電子版特設サイト「コモディティー投資の魅力」
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