2024年10月21日のGold-TV netは、コモディティーインテリジェンスの近藤雅世さんが今週の展望と注目ポイントを、独自の視点で徹底的に解説します。
コンテンツ
【金】中央銀行がこぞって買い増し!政府保有金の1年前との変化
- 直近の金価格
- 近代の金の歴史 ④ 日露戦争と日本の金(その3)
- 米大統領選とFRB金利に注目が集まる中、金が過去最高値
- 8月の世界の中央銀行の金購入は小幅増だった
- 2023年10月の世界の中央銀行の金保有量と2024年10月の金保有量の差
高騰の背景
米大統領選の不透明感、FRBの金利政策に対する期待、そして世界的なインフレ懸念が、金価格を過去最高値へと押し上げている。安全資産としての金の需要が、投資家心理に大きく影響していることがわかる。
中央銀行の動向
世界の中央銀行は、依然として金を購入し続けており、特に新興国の中央銀行の買入れが顕著だ。これは、自国通貨の安定化や、国際的な金融システムへの信頼低下に対する備えといった多様な目的が考えられる。
テクニカル分析
金の価格チャートやMACDなど、テクニカル分析指標も上昇トレンドを示しており、短期的な価格上昇が期待できる状況だ。
【白金】ロシアと中国がプラチナ先物取引開始へ!世界市場に影響は?
- 直近のプラチナ価格
- ロシア取引所、プラチナおよびパラジウム先物取引を開始
- 中国は4月から先物取引を開始
- 近藤雅世の先物取引に対するコメント
ロシアと中国がプラチナ・パラジウム先物取引を開始
- ロシアはモスクワ取引所でルーブル建てで取引を開始。
- 中国は広州先物取引所で人民元建てで取引を開始予定。
目的
- 投資家: 貴金属への投資の新たな選択肢
- 企業: 価格変動リスクのヘッジ、安定的な調達
- 各国: 経済安定化、通貨価値の維持
プラチナ市場への影響
- プラチナ価格の安定化: 先物取引の活発化により、価格の透明性が増し、価格変動が緩やかになる可能性。
- 投資家の選択肢拡大: プラチナへの投資がより身近になり、投資家の裾野が広がる可能性。
- 中国のプラチナ需要拡大: 中国での先物取引開始により、プラチナの国内需要が拡大する可能性。
- ロシアの経済安定化: ルーブル建てでの取引により、ロシア経済の安定化に貢献する可能性。
その他
- パラジウム: プラチナとともに取引が開始され、パラジウム市場にも影響が波及する可能性。
- 地政学リスク: ロシアと中国の経済状況、両国の関係性、国際的な地政学リスクがプラチナ価格に影響を与える可能性。
- 環境問題: プラチナは自動車の排ガス浄化装置などに使用されるため、環境規制の動向もプラチナ価格に影響を与える。
まとめ
ロシアと中国によるプラチナ・パラジウム先物取引の開始は、世界的な貴金属市場に大きな影響を与える可能性がある。特に、中国市場の拡大や、価格変動リスクのヘッジ手段の拡充は、プラチナの需給バランスや価格形成に大きな変化をもたらすことが予想される。投資家や企業は、これらの動きを注視しながら、投資戦略や事業計画の見直しを迫られる可能性がある。
【出演者】
- 解説:近藤雅世(コモディティーインテリジェンス代表)
- MC:山本郁(フリーアナウンサー)
近藤雅世氏のコモアイレポート(初回30日間は無料で配信)
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大阪取引所「北浜投資塾」に公開されている「金の基礎知識」に近藤雅世が講師として出演しています。
『金の基礎知識』北浜投資塾 - 大阪取引所(日本取引所グループ)
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/tag/15.html
日経電子版特設サイト「コモディティー投資の魅力」
https://ps.nikkei.co.jp/ose2020/index.html
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