【金】2025年の金相場~ゴールドマンサックスの強気見通しと13項目の上昇要因 【白金】2025年のプラチナ相場~3年連続のプラチナ不足で来年の在庫は40%も減る

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2024年12月2日のGold-TV netは、トーキョートレーダーズタイムズの小針秀夫さんが今週の展望と注目ポイントを、独自の視点で徹底的に解説します。

 

 

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【金】2025年の金相場~ゴールドマンサックスの強気見通しと13項目の上昇要因

 

 

2025年の金価格見通しと背景要因

2025年末までに金価格は1オンス3,000ドルに到達する可能性があると予測されている。2024年初頭の約2,000ドルから約40%の上昇が見込まれており、この予測にはいくつかの重要な背景要因が存在する。

  • 中央銀行による金需要の増加
  • FRBの利下げ期待
  • 地政学リスクの継続
  • インフレ懸念と金の「保険」としての役割
  • 産金コストの上昇
  • 中国経済のリスク
  • 米国政権の影響

過去の金価格推移と将来予測

1999年に1オンス256.7ドルだった金価格は、2024年には約2,800ドルに達している。ゴールドマン・サックスは2025年8月までに3,000ドル、2027年には3,400ドルを超える可能性があると予測している。これは金が引き続き世界的に重要な投資対象であり続けることを示唆している。

資産運用における金の位置づけ

日本の投資家は円預金や不動産に資産を偏重させる傾向があるが、金やドル建て資産をポートフォリオに加えることが重要とされる。金は「保険」としての役割を果たし、他の資産が下落する際にも資産価値を保護する手段となる。特にインフレや地政学リスクが高まる時期には、金の保有が資産防衛の有効な選択肢となる。

まとめ

2025年の金価格上昇は、中央銀行の需要増加、金融緩和、地政学リスク、インフレ懸念など、多くの要因に支えられている。金は短期的な価格変動だけでなく、長期的な資産保全の手段として注目されており、今後もその重要性が増すとみられる。投資家は価格変動だけでなく、金が果たす役割を考慮しつつ資産配分を行うことが求められる。

 

 

【白金】2025年のプラチナ相場~3年連続のプラチナ不足で来年の在庫は40%も減る

 

 

プラチナ市場の現状:続く停滞の10年

2024年のNYプラチナ相場は、1,000ドルを中心とした狭い価格帯での推移が続き、特段の変動が見られなかった。12月1日時点の最高値は5月20日の1,105ドル、最安値は3月1日の870ドルであり、年間の最大振幅はわずか235ドルにとどまる。このような冴えない相場展開は、2024年に限らず、2015年以降の10年間にわたり継続している。この期間は「失われた10年」とも形容され、金や銀のように明確な上昇トレンドを示している他の希少金属とは対照的な状況である。

 

また、金と銀は過去10年間で大幅な価格上昇を遂げた。金は2015年の安値1,045ドルから2023年10月に最高値2,801ドルを記録し、上昇率は約268%に達している。同様に銀は、2015年の安値13.62ドルから35.07ドルまで上昇し、257%の伸びを示している。一方でプラチナは、2016年の安値811ドルから2023年10月に1,064ドルを記録するにとどまり、上昇率はわずか31%である。この数値は金や銀と比べて著しく低く、プラチナの出遅れ感を強く印象付ける結果となっている。

2024年以降のプラチナ価格上昇を促す要因

  • 需給の逼迫
  • 代替投資先としての需要増加
  • 産業需要の底堅さ

プラチナ相場の展望:転換点となる2025年

2024年は、プラチナ相場が引き続き現状維持の展開を見せるとの見方が強い。しかし、2025年以降には、これまでの低迷を脱し、上昇トレンドが顕著になる可能性がある。特に、過去10年間の他の希少金属の価格動向を参考にすれば、プラチナも同様の上昇を遂げる余地があると考えられる。

 

金や銀がそれぞれ260%を超える上昇を記録している中で、プラチナが31%にとどまっている現状は、投資家にとって「買い時」として映る可能性が高い。他の貴金属との価格差は縮小する傾向が期待され、プラチナがその出遅れを取り戻す局面に入ることが予想される。

 

2024年のプラチナ相場は供給不足や在庫減少といった要因により、価格上昇への下地が整いつつある。2025年には、こうしたファンダメンタルズの変化が価格に反映される可能性が高い。現在の出遅れ感を背景に、プラチナ市場は投資家に新たな魅力を提供する段階に差し掛かっているといえよう。

 

他の希少金属と同様、長期的な視点で見た場合、プラチナは今後大きな成長を遂げる可能性を秘めている。その動向に注目し、早期の投資機会を模索することが求められる時期に来ているのではないか。

 

 

【出演者】

  • 解説:小針秀夫(トーキョートレーダーズタイムズ代表)

 

【お知らせ】

大阪取引所「北浜投資塾」に公開されている「ゴムの基礎知識」に小針秀夫が講師として出演しています。

 

『ゴムの基礎知識』北浜投資塾 - 大阪取引所(日本取引所グループ)
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/tag/20.html

 

■小針秀夫氏の商品マーケット解説番組『コモディニュース』
https://www.youtube.com/channel/UCuQ-Cn-wn3Fg8429D1h5GGA/

 

 

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