2026年2月9日のGold-TV netは、コモディティーインテリジェンスの近藤雅世さんが今週の展望と注目ポイントを、独自の視点で徹底的に解説します。
【金】史上最高値からの急落は「罠」か。中央銀行のドミノ買いが招く6000ドル
金価格が過去最高値圏で推移し、テクニカル的な売りシグナルが点在する中でも、世界の金ETFには過去最大の資金流入が続いています。この一見矛盾する市場動向の背後には、法定通貨の信認低下と「準備資産の中立性」を巡る構造的なパラダイムシフトが存在しています。
- ✅ 中央銀行の戦略的蓄積:ロシアの外貨準備凍結を契機に「非主権・非負債資産」としての価値が再定義され、中立的な準備資産として金への構造的シフトが加速している。
- ✅ 「通貨価値下落トレード」の常態化:財政優位の定着による金融インフレを背景に、債券などの紙資産から実物資産へのポートフォリオ再編が投資家の防衛策として不可欠となっている。
- ✅ 金ETFの記録的モメンタム:2026年1月の資金流入額は190億ドルに達し、運用資産総額(AUM)と総保有量の双方が史上最高を更新する強烈な上昇サイクルを示唆している。
- ✅ 構造的な供給制約と需要拡大:資源の枯渇化という物理的限界に対し、中国を筆頭とする新興国の買い入れと金融投資家の参入が重なり、1オンス6,000〜7,000ドルを見据えた強気予測が現実味を帯びている。
単なる投機対象を超え、世界の金融システム分断に対する「究極のヘッジ手段」へと変貌した金の真価を、多角的なデータから再考すべき時です。
【原油】ロシア産原油のインド輸出停止。トランプ関税の裏に潜む「供給網の激変」
エネルギー市場は今、季節的な需要変動と地政学的な供給網の再編が同時に進行する、極めて動的な局面を迎えています。米国での極寒によるエネルギー源の強制転換と、トランプ政権主導によるグローバルな原油フローの「脱ロシア化」は、従来の需給バランスを構造から塗り替えつつあります。
- ✅ 北米エネルギー供給の脆弱性:冬嵐下でのニューイングランド地方では、天然ガス不足から石油火力発電が1%未満から主要電源へ急浮上し、寒冷期における石油の戦略的重要性が露呈した。
- ✅ 「ベネズエラ・リターン」の本格化:マドゥロ大統領拘束後の合意に基づき、原油売却益5億ドルの全額引き渡しが完了。ベネズエラ産原油の米主導による市場回帰が現実のものとなった。
- ✅ インドのロシア離れと米印合意:トランプ政権による関税引き下げと引き換えに、インドはロシア産原油の輸入停止を決定。供給元を米国・ベネズエラへシフトさせる地政学的決断を下した。
- ✅ 中国によるロシア産原油の独占:インドの離脱を受け、ロシア産原油の対中割引幅は過去最大に拡大。中国独立系製油所が余剰分を吸収し、戦略的備蓄を加速させる「ねじれ」が生じている。
- ✅ イラン核協議の再開と緊張緩和の兆し:クシュナー氏ら米高官とイラン外相による協議が「前向き」に進行。中東情勢の不透明感が原油価格の新たなボラティリティ要因として浮上している。
供給網の分断と政治的再編が加速する中で、原油相場は単なる統計を超え、国家間のディールの鏡像として注視すべき段階にあります。
【出演者】
- 解説:近藤雅世(コモディティーインテリジェンス代表)
- MC:山本郁(フリーアナウンサー)
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大阪取引所「北浜投資塾」に公開されている「金の基礎知識」に近藤雅世が講師として出演しています。
『金の基礎知識』北浜投資塾 - 大阪取引所(日本取引所グループ)
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