2023年12月11日のGold-TV netは、コモディティーインテリジェンスの近藤雅世さんが今週の展望と注目ポイントを、独自の視点で徹底的に解説します。
コンテンツ
【金】金価格が上昇している理由~中央銀行が増加させる金保有とその背景
- 足利義満の対明貿易
- 直近の金価格
- 金価格が上昇した理由
- 金価格上昇の要因は地政学的リスクの拡大。
- 多くの国が2014年以降、中央銀行の外貨準備に金を組み入れており、金価格の上昇に寄与。
- M1は現金と預金通貨の合計を指し、M2は市場に流通する通貨の供給を示す。米国のM1・M2の急膨張が金価格上昇の主な理由。
- ドル高がドル安に変化する兆しが見られ、これが金価格上昇に寄与。
- 金利上昇により企業収益が悪化する可能性があり、株価急落の懸念。
- 中国の地方政府の財政悪化により、ムーディーズが格付け見通しを引き下げ。
- 中国の巨額債務と地方政府の不良債務が危機的状況に。
- デフォルトの波による損失の拡大が懸念され、信用市場の機能不全や全国的な金融危機の可能性がある。
- 不動産不況や大規模な歳出により、中国経済が不安定な状況に直面。
<ChatGPTによる要約>
【白金】プラチナ・グループ・メタルの活躍~ルテニウム・ベース触媒の登場が市場に変化をもたらす
- 直近のプラチナ価格
- プラチナグループメタルの活躍
- イリジウムとは何か?
- ルテニウムとは何か?
- シバニー・スティルウォーター社は再生可能エネルギに進出
- ルテニウムをベースとした新しい触媒が、プロトン交換膜(PEM)電解槽におけるイリジウムの使用依存を85%削減することが最近の発表で示されている。
- 白金族金属(PGM)には、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、オスミウムの6種類の元素が含まれ、これらは同じ鉱石から派生し、類似した特性を持っている。
- 白金族元素は補完的な特性を有し、特定の要件を満たすために用途に応じて組み合わせや活用が可能である。
- プラチナとイリジウムを含む電極触媒は、PEM電解での水素製造に既に使用されており、「グリーン水素」の製造に再生可能な電力が使用されることが強調されている。
- イリジウムはプラチナの約20倍の希少価値があり、PEM電気分解機の容量が増加するにつれてイリジウムの需要が増加し、将来的に供給不足が発生する可能性が示唆されている。
- 一方で、ルテニウムはイリジウムの3.5倍の一次生産量を有し、新しいルテニウム・ベースの触媒はPEM触媒のイリジウム使用量を85%削減できる。
- イリジウムは耐腐食性、高密度、高融点、高強度、低い電気抵抗率などの特性を持ち、さまざまな用途に利用されている。
- ルテニウムは硬くて脆く、触媒・電解工業・磁性材料などで使用され、水素吸蔵能力が大きい特性を持つ。
- ロジウムも白金族元素であり、触媒やメッキ、熱電対など様々な用途で利用されている。
- シバニー・スティルウォーター社は、南アフリカで再生可能エネルギー・プロジェクトを進め、プラチナ、パラジウム、ロジウムの生産者としても知られている。
<ChatGPTによる要約>
【原油】2024年の原油価格予想~国際相場の波乱と世界的な需給の影響
- 直近の原油価格
- 日本の石油精製設備の現状
- 2024年の原油価格予想
- WTIの先物価格はOPECプラスの追加減産合意不成立などから下落傾向が続いていた。
- 米国の石油在庫は減少傾向にあり、原油・ガソリン・留出油の在庫が週ごとに変動している。
- ENEOSと出光興産が石油精製設備を閉鎖し、これは日本の石油精製能力の7%を占め、高齢化や縮小、競争激化が原因で日本の石油消費が長期的に減少している。
- 日本の石油消費は減少傾向にあり、人口減少や高齢化が影響している。
- 日本の石油精製業は規模や複雑性でアジアの競争相手に劣り、低い収益性が続いている。
- 日本の石油精製業者は、より高価な原油の使用と低い収益性で競争が困難である。
- アジアの複雑な精製業者はスケールメリットを利用し、収益性を高めている。
- 2024年の日本の石油消費量の予測は低下しており、競争圧力が増す可能性がある。
- 24年の原油価格予想では、国際価格は1バレル90ドル前後で推移するとの見方が多いが、足元では70ドル台半ばで弱含んでいる。
<ChatGPTによる要約>
【出演者】
- 解説:近藤雅世(コモディティーインテリジェンス代表)
- MC:山本郁(フリーアナウンサー)
近藤雅世氏のコモアイレポート(初回30日間は無料で配信)
http://commi.cc/service/index.html
大阪取引所「北浜投資塾」に公開されている「金の基礎知識」に近藤雅世が講師として出演しています。
『金の基礎知識』北浜投資塾 - 大阪取引所(日本取引所グループ)
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/tag/15.html
日経電子版特設サイト「コモディティー投資の魅力」
https://ps.nikkei.co.jp/ose2020/index.html
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