2024年7月1日のGold-TV netは、トーキョートレーダーズタイムズの小針秀夫さんが今週の展望と注目ポイントを、独自の視点で徹底的に解説します。
【金】金相場は大きく下落する~円建ての金価格は1万円割れか
- 最悪のシナリオとして、24年後半から25年一杯にかけて下落が続き、1万円割れとなる可能性も。
- ただし、修正安の後、再び上向きトレンドに回帰して上昇を開始する。
- 世界的な地政学的不安定性が高まっており、投資家はポートフォリオを保護する方法を検討すべき。
- 地政学的リスクヘッジとして金は重要な役割を果たすことができる。
- 日本の投資家にとって、金はリスク分散手段として有効。
- 2024年の金価格は驚異的なパフォーマンスを示しており、円建て金価格は24%も上昇。
- 金価格は過去最高に近い水準であり、市場では過剰買いが生じている。
- ただし、金保有は過去最低に近い水準であり、金価格は過大評価されていないとの見方も。
【コーヒー】さよなら安くて美味しいコーヒー~コーヒー価格が45年ぶり高値
- コーヒー価格の高騰: ロブスタ種コーヒーの価格が45年ぶりの高値に達している。
- アラビカ種とロブスタ種: 世界で栽培されているコーヒーの約70%がアラビカ種で、主に南米で生産されている。ロブスタ種は主にベトナムやインドネシアなどの東南アジアで栽培されており、全体の約60%を占める。
- 生産地の問題: ベトナムでは過去10年で最悪の干ばつが発生し、ブラジルでも気候の問題からロブスタ種の収穫量が減少している。
- 気候変動の影響: 異常気象が続き、2024年2月には記録的な「スーパーエルニーニョ」が発生した。また、去年1年間の世界の平均気温は観測史上最高になった。
- コーヒー栽培地の減少: 地球温暖化により、2050年にはアラビカ種コーヒーの栽培適地が2015年比で50%にまで減少する可能性が指摘されている。
- コーヒー需給: 24/25年の世界コーヒー需給の需給ギャップは560万袋の過剰で、期末在庫は増えているが、ベトナムの減産により統計が修正される可能性がある。
- コーヒー価格の高騰は一時的なものではなく、気候変動による恒久的な供給不足が原因である可能性が高い。そのため、安くて美味しいコーヒーを飲むことが難しくなるかもしれない。
【出演者】
- 解説:小針秀夫(トーキョートレーダーズタイムズ代表)
【お知らせ】
大阪取引所「北浜投資塾」に公開されている「ゴムの基礎知識」に小針秀夫が講師として出演しています。
『ゴムの基礎知識』北浜投資塾 - 大阪取引所(日本取引所グループ)
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/tag/20.html
■小針秀夫氏の商品マーケット解説番組『コモディニュース』
https://www.youtube.com/channel/UCuQ-Cn-wn3Fg8429D1h5GGA/
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